[ 虫歯じゃないのに歯の根元が削れる?「NCCL(くさび状欠損)」の正体と対策 ]

「冷たい水を飲むとキーンとしみる」「鏡を見たら歯の根元がへこんでいる」「爪で触ると段差がある」……こんな症状はありませんか?
実はそれ、虫歯ではない可能性があります。
このような症状は、専門的には NCCL(非う蝕性歯頸部病変) または WSD(くさび状欠損) と呼ばれ、虫歯菌ではなく、力・酸・摩擦などの複合的な要因で歯が削れてしまう状態です。
今回はその原因と対策を分かりやすく解説します🦷
NCCLとは、歯と歯ぐきの境目(歯頸部)が物理的・化学的な要因で削れてしまう状態のことです。
虫歯菌によって溶けたわけではないため、「虫歯ではないのに歯が欠けている」「しみる」という特徴があります。
見た目は「くさび状(V字型)」に鋭くえぐれた形で、これを WSD(Wedge-shaped Defect:くさび状欠損) と呼びます。
放置すると、
- 冷たいものでしみる
- 汚れがたまりやすくなる
- 見た目が悪くなる
- 進行すると歯が割れてしまう
などのトラブルにつながります。
かつては「歯ぎしり(アブフラクション)」や「歯磨きの力(摩耗)」が原因と考えられていましたが、今ではそれらが複雑に関係する**トゥースウェア(Tooth wear)**という概念で説明されます。
① 過度なブラッシング(摩耗 / Abrasion)
硬い歯ブラシで強く横に磨くと、歯の根元がやすりのように削れてしまいます。
特に研磨剤入りの歯磨き粉をたっぷり使うと、削れやすくなります。
炭酸飲料・スポーツドリンク・レモンなどの酸性飲料や、胃酸の逆流(逆流性食道炎)により、歯が化学的に溶けやすくなります。
柔らかくなった歯を強く磨くことで、さらに削れてしまうことも。
③ 歯ぎしり・食いしばり(アブフラクション / Abfraction)
噛む力が集中して歯がわずかにしなり、根元に応力がかかることで歯質が欠けてしまうという説です。
最近では「力だけではなく、酸や摩耗など他の要素と組み合わさることで進行を早める」と考えられています。
放っておくと、知覚過敏が悪化し、歯の神経にまで影響することがあります。
削れた部分に汚れがたまると、本当の虫歯(根面う蝕)になったり、最悪の場合は歯が折れてしまうこともあります。
NCCLの治療は、「症状の程度」と「原因」によって変わります。
知覚過敏抑制剤の塗布:神経の過敏を抑える薬を塗ります。
ブラッシング指導:磨き方や歯ブラシの選び方を見直します。
コンポジットレジン修復(プラスチック充填):歯と同じ色の素材を詰めて、形と見た目を整えます。
西野きむら歯科では拡大鏡を使って精密に処置し、接着操作を丁寧に行うことで長持ちする修復を心がけています。
ナイトガード(マウスピース):歯ぎしりが強い方には、就寝時に歯を守るためのマウスピースをお作りします。
・歯ブラシは「やわらかめ」を選ぶ
力を入れすぎず、鉛筆を持つように軽く握って磨きましょう。
・研磨剤の少ない歯磨き粉を使う
「低研磨」「ジェルタイプ」がおすすめです。
・酸の摂取に注意
酸っぱい飲み物を摂った直後はすぐに磨かず、30分ほど時間をおくと◎
・食いしばりに気づく
日中のTCH(歯列接触癖)に気づいたら、意識して上下の歯を離すようにしましょう。
「歯の根元が削れている」「しみる」というのは、歯からのSOSサインです。
虫歯菌のせいではありませんが、放置すると歯の寿命を縮めてしまうこともあります。
**西野きむら歯科(札幌市西区西野)**では、原因を丁寧に診断し、ブラッシング・生活習慣のアドバイスから精密な修復治療まで行っています。
「削れてきたかも」「しみる気がする」など、気になる症状があれば早めの受診をおすすめします。
📞 ご予約・お問い合わせ:011-671-8148
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