- 当院について
- 診療内容
痛くなってからではなく痛くならないための歯医者

皆さんは歯科医院にどのようなイメージがありますか?「治療が怖い・痛いから行きたくない」「痛くなってから・むし歯になったら行けばいい」こんな風に考えている方がほとんどではないでしょうか。是非むし歯は削ればよくなると思っている方は多いですが、残念ながら歯は治療すればするほど寿命が縮まります。さらにむし歯になってしまった天然歯は削ってしまうと二度と元に戻りません。
むし歯治療後は、削った部分に被せ物や詰め物といった修復物をします。私たちはあまり意識しませんが実際にその修復物や歯をとりまくお口の中は常に過酷な環境に晒されています。咀嚼することで、上下の歯は意識せず一日に何千回も接触しています。どんなに技術が優れていても、徐々に歯と詰め物の間にはすき間が生じてきてしまいます。
むし歯菌は1ミクロンほどの大きさしかありません。被せ物と歯にできたすき間から悠々と侵入することができます。気づかないうちに、治療したはずの歯が再びむし歯にかかっていたケースは多く見られます。
成人の方がむし歯治療をする場合、多くが新しくできたむし歯の治療ではなく、過去に治した歯の再治療です。そうして二次カリエスになった歯は、治療を繰り返すと、削る部分も少なくなっていきます。最悪の場合は抜歯となり、入れ歯やインプラントをすることになってしまいます。一度治療した歯は健康な歯よりも弱くなっていると考えましょう。治療後に再治療にならないために、歯科医院で定期メインテナンスを受け、ご自宅で正しくケアを行い、むし歯や歯周病になりにくいお口の環境を保っていきましょう。患者様が生涯にわたってご自身の歯で、健康的な生活を送っていただくために、当院で行っているメインテナンスについてご紹介します。
歯磨きだけではとれない汚れがある

「歯を毎日頑張って磨いているのにむし歯・歯周病になってしまいます」というお悩みは患者さんからよく聞きます。もちろん、毎日の歯磨き習慣は大切なことですが、それだけではむし歯・歯周病の予防は完全ではありません。歯磨きをしてもむし歯や歯周病になってしまう、その原因はバイオフィルムとよばれる強力な汚れにあります。バイオフィルムは台所やお風呂場のヌメリが口の中にできているようなものです。細菌の塊であるプラークが集合して作られます。歯の表面で強固に付着し、抗菌性の薬などもはね返すので残念なことに歯磨き粉だけでは完全に落とし切ることはできません。これが、毎日、歯を磨いていてもむし歯・歯周病になってしまうメカニズムなのです。バイオフィルムは、むし歯菌・歯周病菌などをバリアのように包みます。このバリアを壊さない限り、むし歯菌・歯周病菌などを除去できず、歯の再石灰化を促す唾液もその役割を発揮できません。バイオフィルムという名のバリアを除去するためには、歯科医院で定期的にPMTCと呼ばれるプロによる専用の機械を使用した歯のクリーニングを受ける必要があります。
定期メインテナンスの効果
定期的にメインテナンスを受けられた方と、悪くなってから歯医者へ通う方では、残存歯数や健康面に大きな差が出てきます。国の歯科医療の方針として「予防歯科」の考えを採用しているスウェーデンでは、70歳になった時でもほとんどの人が若い時とあまり変わらない歯の本数を維持しています。この違いはどこからくるのでしょうか。それは「予防」に対する意識、「定期メインテナンス」を受けているかどうかにあります。子どもの時から歯の健診が当たり前、歯の健康づくりが生活習慣として定着している、ということが生涯の残存歯数に大きく影響しているのです。
- むし歯になってから歯医者へ行った
- 日本 : 8本
- むし歯にならないために歯医者へ行った
- スウェーデン : 20本
- アメリカ : 17本
- イギリス : 15本
- スウェーデン 90%
- アメリカ 80%
- イギリス 70%
- 日本 2%
当院の定期メインテナンス
当院の定期メインテナンスでは口腔内検査、ブラッシング指導、フッ素塗布、PMTCを行っております。定期メインテナンスによって治療が必要になった場合は、患者様にご説明しすみやかに対応いたします。
- 口腔内検査
- ブラッシング指導
- フッ素塗布
- PMTC
口腔内検査

レントゲンを使って、むし歯や歯周病にかかっていないかを検査します。
既にむし歯や歯周病にかかっている場合は、むし歯や歯周病の治療を始めます。治療完了後に再発防止のため予防歯科の治療を開始します。
唾液検査(サリバテスト)ではむし歯の要因である“むし歯の原因菌の量”や“唾液の質”などを知ることができます。 検査の結果から、カリエスリスク(むし歯のなりやすさ)を把握し、ご自身のお口の弱点を知ることで、患者様に最適な口腔ケアや予防処置を行うことができます。

- 1.ミュータンス菌の数
- 5.フッ素の使用状況
- 2.ラクトバチラスの数
- 6.むし歯の経験歯数(DMFT)
- 3.飲食回数
- 7.唾液の質と量
- 4.プラーク蓄積量
- 8.唾液緩衝能

ブラッシング指導

ブラッシングはただ磨くだけでは効果は期待できません。多くの方は「磨いた」という事実だけで満足してしまい、肝心の「汚れ」はほとんど落せていないものです。むし歯や歯周病の予防には歯科医院で行うプロのケアとご自宅で行うセルフケア、その両方を適切に行うことが重要です。そのため、患者様がご自身でも正しいケアができるようブラッシング指導やフロスや歯間ブラシなどの補助的な清掃用具の使い方をお伝えしています。
プロが行う歯のクリーニング

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning) とはその名の通り、 プロによる専用の機器を使用した歯のクリーニングのことをいいます。普段の歯磨きではどうしても残りがちな歯垢や歯石・バイオフィルムなどを除去するクリーニングと、ヤニ汚れや茶渋などの着色除去を行い、削らずに本来の歯の白さを取り戻すことができます。歯の汚れを取り除くだけではなく、むし歯や歯周病の予防とそれらを早期発見する役割もあります。
もっと歯を白くしたい方には審美歯科治療とホワイトニングをおすすめしております。本来の歯よりもっと白くする治療法ですので、歯の白さを追求したいという方に最適です。

・ 歯周病を予防、改善する歯周病ポケットまで入り込んだプラークも徹底的に除去し歯茎の状態を整えます。歯周病治療が一段落して定期的なチェックに移行している人にも効果的です。
・ むし歯予防ブラッシングだけでは落とすことのできない頑固なバイオフィルムを破壊し、フッ素塗布で歯垢の再付着を防ぎます。
・ 歯質の強化フッ化物ペーストを使うことで、歯の再石灰化を促進します。これによって初期むし歯の予防が期待できます。
・ 審美性の向上ステインと呼ばれる食べ物や飲み物などの色素によって着色した歯の汚れを除去しますたばこのヤニ、コーヒー、お茶などの着色)。光沢のある歯面を回復します。
・ 爽快感が得られる歯の表面がツルツルになります。
1.歯のクリーニング
普段のブラッシングでは歯垢は落とせても、目に見えないお口の中の細菌は完全に落とすことができません。バイオフィルムがお口のなかにあり続けると虫歯や歯周病の原因となります。バイオフィルムは歯科医院でのプロによる専用器具で機械的・定期的に除去しましょう。
2.歯の着色除去(エアフロー)

べ物や飲み物などの色素が原因で着色した歯の汚れを「ステイン」と呼びます。たばこやコーヒー、ワインなどの飲食物がブラッシングでうまく落とせないと症例写真にあるような着色汚れなります。一度ついたステインはブラッシングではなかなか落とすことができません。 エアフローは噴射力と超微粒子の粉末によって、歯と歯の間にこびりついた取りにくい汚れなども除去することができます。

